第2話
私は、割と国際的だと自分で思っている。
英会話教室に行ってみたいと思った時期だってある。
外人と堂々と英語で会話をする、というのが夢だ。
しかし、未だに会話はできない。
今日は、私が国際的のきっかけとなった話をひとつ。
私がヴァナディールで生活するようになって約1年。
これまで、ヴァナは日本人であふれていた。しかし平日の昼間となると、人が少なく、PTも思った様に組めないのが現状だった。レアアイテムねらいでNMを狩るのも、誰もいない朝早くにおきて、狙ったものだ。
そんな中、革命が起こった。
なんと、外人が大量にヴァナへ舞い降りて来たというではないか!!
さっそく私は、事実を確認すべく故郷であるバストゥークへ向かった。
既に、グスタには、新規キャラらしい人物があふれていた。
バストゥークへ入ると、そこは今までと違った世界があった。
町中が、英語で話しているじゃないか!?
「紹介状を渡すNPCはどこだ?」
「ツェールンってどこいけばいい?」
「俺は敵と戦いたいんだ!」
などといった言葉を英語で話している!
私は、戸惑いながらしばらくその場で、立ち止まった。
すると、、
○○は、あなたをじっと見つめた
××は、あなたをじっと見つめた
なんという事だ。私は通る人、通る人にじっと見つめられるではないか!?
それだけではない。なんと外人は、「その装備くれ」などといった言葉を平気で聞いてくる。
そして、一番おどろいた事に、外人は
シャウトで会話するのだ!態度がでかいだけじゃなく、声もでかかった。。
しかし、私も負けてはいけない。
アイテムほしがる人には、きっぱりと断り、シャウトで質問する人にはシャウトで答えた。
ふう。。
一段落した所で、私は噴水の近くで休憩をとることにした。
ん?
なぜか外人がわらわらと近寄ってくる。
な、、何ごとだ・・!?
ま、、まさか集団リンチ!?こ、これがヤンキー魂なのか!?
などと思っていると、一人がブラボー!などと騒ぎ始めたのだ。
どうも、私が着ている装備に興味を持ったようだ。
なにやら英語でしゃべっているが、残念な事に、何をいっているのかはわからない。
でも、その表情から、喜んでいる事がわかる。
日本人と違って、喜怒哀楽を表にだす種族なんだな。
これからは、外人とうまくやっていけそうだ。と、思った。
私はお礼に、とっておきの装備「サブリガ」に着替えてあげた。
しかしなぜか、そこでおひらきとなってしまったのは残念だ。
つづく
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